ヒビノコト

「アメノイエの住人」雨野紡が日々の暮らしを綴る日記です。
家の中での過ごし方や産地での出会いをこちらでご紹介します。

ヒビノコト

からだを想う、私の新しい温活。
イマ ナカマイリ

からだを想う、私の新しい温活。

この数日で、ぐっと寒さが増してきました。つい先週までは日中に汗ばむこともあったのに、今はもう冬の気配。曇り空にひんやりとした風が混じる午後、友人とお茶をしていたときのこと。「冷えは大敵だから、私は一年中腹巻をしているの」と話す彼女の言葉がきっかけで、私も“身につける温活”をはじめることにしました。

続きを読む
一目惚れからはじまる、私の一碗
チャノマ ナカマイリ

一目惚れからはじまる、私の一碗

はじめて手にした「かいらぎ」のうつわに、心を奪われたあの日。釉薬のちぢれが生む景色は、光や角度によってゆらぎ、ひとつとして同じ姿はありません。その印象は時を経ても消えることなく、暮らしの中で折にふれてよみがえります。もう一度その景色に会いたくて、兵山窯を訪ね、アメノイエのためにお茶碗とどんぶりを作っていただきました。かいらぎと錆巻き、ふたつの表情が、これからの食卓を静かに彩ってくれることでしょう。

続きを読む
透明ではない美しさに惹かれて
チャノマ ナカマイリ

透明ではない美しさに惹かれて

朝の陽がきらきらとリビングに差し込む日。こんな朝には、木村硝子店のサンサボウルの出番です。朝食の支度をしながらも、つい手に取って光にかざしてみたくなる。ガラスの中に浮かぶ無数の小さな気泡が、光を受けて星屑のように瞬きます。ほんのり青みを帯びたグレーの色合いは、透明なガラスにはない静けさをまとい、慌ただしい朝にひと呼吸をもたらしてくれるのです。ガラスのうつわといえば、澄みきった透明さを思い浮かべる方も多いでしょう。けれど、このサンサボウルを手にすると、そこには透明とはまた異なる、美しさのかたちが見えてきます。

続きを読む
暮らしの中で、“道具”を楽しむ
ダイドコロ ナカマイリ

暮らしの中で、“道具”を楽しむ

先日、長野県の安曇野へ旅に出かけました。山あいの空気は少しひんやりとしていて、深く息を吸うたびに、体の奥がゆるやかにほどけていくような感覚。 立ち寄った道の駅では、地元の野菜や果物にまじって、美しく並んだ乾麺のそばが目にとまりました。石臼で挽いたような香りがしそうな、素朴で誠実なパッケージ。迷うことなく手に取り、お土産に。 帰ってきた週末、そのおそばを茹でて、お昼に「とろろそば」に。すり鉢を取り出し、長芋を擦る時間も、旅の余韻のように静かで穏やか。音、香り、手の感触。ひとつひとつが心地よくて、「こういう時間こそが、生活の真ん中にあってほしいものだな」と、ふと思いました。

続きを読む
宮本工芸 アメノイエ
キセツ ナカマイリ

手しごとが紡ぐ、初夏のやさしい時間

先日、街を歩いていて、涼やかなかごバッグを手にした人に目を奪われました。その姿がなんとも素敵で、家に帰ってから「どこのかごなんだろう」と調べていたときに出会ったのが、青森・弘前の「宮本工芸」でした。 天然の蔓を使い、昔ながらの製法で編み上げられたかご。それはただのバッグではなく、使う人の暮らしに静かに寄り添う、やさしい道具のようでした。 宮本工芸の魅力は、かごバッグだけにとどまりません。リビングやキッチン、玄関まわりなど、家のあちこちでそっと役立つ小さなかごたち。お気に入りのクロスを丸めて入れたり、収納用のカゴとして使ったり、インテリアとして暮らしに取り入れる楽しさが詰まっています。

続きを読む
嘉泉窯 224porcelain
キセツ チャノマ ナカマイリ

涼やかなうつわとともに、夏を迎える

梅雨が明けると同時に、夏の陽射しがいよいよ本気を出してきました。冷房に頼りきるのではなく、涼しげなうつわを通して季節の移ろいを感じたくなります。 この夏、私の食卓に新たに仲間入りしたのは、長崎と佐賀、それぞれの地で作られたうつわたち。まったく異なる表情を持ちながら、どこか共通して涼しさを感じさせてくれる不思議な存在感があります。 どちらも、佐賀県唐津市を拠点に活躍する陶芸家・岡晋吾さん監修の作品。とろりとした釉薬の質感、機能的で使いやすいフォルム、そして古陶を思わせるやわらかな風合いが、食卓にすっと馴染みます。

続きを読む
余白をたのしむ、ヴィンテージとの暮らし
イマ ナカマイリ

余白をたのしむ、ヴィンテージとの暮らし

引っ越しを機に新しい家具を探していた際にお世話になった「wormholefurniture」の牛丸さん。先日、久しぶりにお伺いし、今回は部屋に飾るものや、新しく迎えたい照明についてじっくりと相談させていただきました。変わらぬ穏やかな空気と、迎え入れてくれる空間の美しさに、改めて胸が高鳴りました。たくさんのヴィンテージ品を前に、昔の人はこれを何に使っていたのだろう、これはこの時代だからこそ生まれた美しさの感覚なのだろうなと、思わず想いを馳せるような時間でした。

続きを読む
花のある暮らし
ナカマイリ 神楽坂

花のある暮らし

先日、近所を散歩していたとき、ふと道端に咲く紫陽花が目に留まりました。梅雨の訪れを知らせるような、やわらかな色合いに思わず足を止めて見入ってしまいました。そのとき「お花を通して季節をお家にも迎え入れたい」と、ふと思いました。

続きを読む
「使い方いろいろ」そば猪口で広がる食卓の彩り
チャノマ ナカマイリ 旅日記

「使い方いろいろ」そば猪口で広がる食卓の彩り

夏めき始めた五月後半。まだ本格的な夏というほどではないものの、少しずつ暑さを感じるようになると、さっぱりとしたものが無性に恋しくなってきます。 そんな折、冷たいざる蕎麦が無性に食べたくなりました。薬味をたっぷりのせて、冷たいつゆにくぐらせていただく一口は、体にも心にもじんわりと染み渡るようで、自然とその味わいが思い浮かびます。お蕎麦を想像をしていると、家に「これぞ」というそば猪口がないことに気づき、探してみることにしました。

続きを読む
家と外で愉しむ、南風工藝の竹細工
ナカマイリ

家と外で愉しむ、南風工藝の竹細工

暑さすら感じるほどに暖かくなってきたこの頃。木々はやわらかな緑をまとい、風は冬の重たさを脱ぎ捨てたように軽やかです。 新緑がまぶしい季節になると、外の空気を吸いたくなりますね。 先日、心地よい陽ざしに誘われて、ピクニックに出かけました。春の日差しの中でのんびりと過ごすひとときは、季節の移ろいを肌で感じる瞬間です。せっかくの時間だからこそ、パンや果物、ちょっとしたお菓子や冷たい飲み物を詰めて、丁寧に準備を。そんなとき、ふと手に取りたくなるのが、南風工藝のバスケットです。

続きを読む
AJI PROJECT アメノイエ
イマ ナカマイリ

空間に、澄んだ風を届ける石のかたち

まだら模様が印象的な庵治石を使ったこちらのブックエンド「ROCK END」。自然のままの岩の表情と、丁寧に磨かれた真っ直ぐな断面とのコントラストが、なんとも印象的です。 このプロダクトは、庵治石(あじいし)を使用した美しいデザインインテリアブランド「AJI PROJECT」によるもの。庵治石とは、香川県高松市の牟礼町と庵治町にまたがる五剣山の岩壁から採掘される、高級な花崗岩のことです。その魅力をより多くの人に届けたいという思いから、2012年に地元の石工職人13名と商工会の有志によりブランドが立ち上げられました。

続きを読む
漆器で迎える、心安らぐ新年度
キセツ ナカマイリ

漆器で迎える、心安らぐ新年度

気づけば4月。桜が満開となり、春の植物たちが顔を出し始めました。再びこの空気が巡ってきたと思うと時の流れを感じ、どこか安心した気持ちに包まれます。新しい年度の始まりに、そんな安堵感に似たやわらかな「土直漆器」のうつわたちが届きました。伝統的な日本の文化を感じさせるうつわたちは、淡い桜の香りが漂うこの季節によく似合います。うつわの中で美しく息づく春の味覚を、贅沢に心ゆくまで堪能したいですね。

続きを読む