ヒビノコト

「アメノイエの住人」雨野紡が日々の暮らしを綴る日記です。
家の中での過ごし方や産地での出会いをこちらでご紹介します。

ヒビノコト

一目惚れからはじまる、私の一碗
チャノマ ナカマイリ

一目惚れからはじまる、私の一碗

はじめて手にした「かいらぎ」のうつわに、心を奪われたあの日。釉薬のちぢれが生む景色は、光や角度によってゆらぎ、ひとつとして同じ姿はありません。その印象は時を経ても消えることなく、暮らしの中で折にふれてよみがえります。もう一度その景色に会いたくて、兵山窯を訪ね、アメノイエのためにお茶碗とどんぶりを作っていただきました。かいらぎと錆巻き、ふたつの表情が、これからの食卓を静かに彩ってくれることでしょう。

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透明ではない美しさに惹かれて
チャノマ ナカマイリ

透明ではない美しさに惹かれて

朝の陽がきらきらとリビングに差し込む日。こんな朝には、木村硝子店のサンサボウルの出番です。朝食の支度をしながらも、つい手に取って光にかざしてみたくなる。ガラスの中に浮かぶ無数の小さな気泡が、光を受けて星屑のように瞬きます。ほんのり青みを帯びたグレーの色合いは、透明なガラスにはない静けさをまとい、慌ただしい朝にひと呼吸をもたらしてくれるのです。ガラスのうつわといえば、澄みきった透明さを思い浮かべる方も多いでしょう。けれど、このサンサボウルを手にすると、そこには透明とはまた異なる、美しさのかたちが見えてきます。

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桃の香りに包まれる、季節のひととき
キセツ ダイドコロ チャノマ

桃の香りに包まれる、季節のひととき

先日、実家から箱いっぱいの桃が届きました。箱を開けた瞬間、台所いっぱいに広がった甘やかな香りに思わず深呼吸。手に取ればやさしく応える果実の弾力が、まるで「今が一番おいしい」と語りかけてくるようでした。そんな桃を前に、私は一本のナイフを手に取ります。

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夏のごはん、うつわとともに
キセツ チャノマ

夏のごはん、うつわとともに

毎日のように気温は30度を超え、外に出るだけで汗ばむような暑さが続いています。湿度も高く、体力を消耗しがちなこの季節。何を食べようか考えるのも、少しおっくうになる日もありますね。そんなときに自然と手が伸びるのが、やっぱり麺料理。 火を使う時間はなるべく短く、のど越しがよくて、するりと食べやすいもの。そうめん、冷やし中華、フォー、うどん……涼しさを求めて、つるりと心地よいごはんが食卓に並びます。そしてもうひとつ、この時季に欠かせないのが「盛るうつわ」。どんなうつわに盛るかで、料理の表情も、食卓の空気も大きく変わってくるものです。今回はそんな“夏の麺ごはん”に寄り添ってくれる、渓山窯さんのうつわをあらためてご紹介したいと思います。

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“ちょうどいい”をかたちに
チャノマ

“ちょうどいい”をかたちに

早いもので、気づけばもう7月。日差しは日に日に鋭さを増し、駅まで歩くだけで汗ばむような日が続いています。外の暑さにぐったりしながらも、エアコンのきいた部屋で冷たいお茶を飲むひとときや、夕方になって少しだけ涼しくなる空気に、ふっと癒されるこの季節。暑さに少し疲れてしまう分、家で過ごす何気ない時間のありがたさが、いつも以上に身にしみるような気がします。 そんな7月のはじめ。「marais/マレ」の器に新しく中サイズが仲間入りしました。目立ちすぎず、でも確かにそこにある、そんな静けさをまとったこのシリーズ。

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嘉泉窯 224porcelain
キセツ チャノマ ナカマイリ

涼やかなうつわとともに、夏を迎える

梅雨が明けると同時に、夏の陽射しがいよいよ本気を出してきました。冷房に頼りきるのではなく、涼しげなうつわを通して季節の移ろいを感じたくなります。 この夏、私の食卓に新たに仲間入りしたのは、長崎と佐賀、それぞれの地で作られたうつわたち。まったく異なる表情を持ちながら、どこか共通して涼しさを感じさせてくれる不思議な存在感があります。 どちらも、佐賀県唐津市を拠点に活躍する陶芸家・岡晋吾さん監修の作品。とろりとした釉薬の質感、機能的で使いやすいフォルム、そして古陶を思わせるやわらかな風合いが、食卓にすっと馴染みます。

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「使い方いろいろ」そば猪口で広がる食卓の彩り
チャノマ ナカマイリ 旅日記

「使い方いろいろ」そば猪口で広がる食卓の彩り

夏めき始めた五月後半。まだ本格的な夏というほどではないものの、少しずつ暑さを感じるようになると、さっぱりとしたものが無性に恋しくなってきます。 そんな折、冷たいざる蕎麦が無性に食べたくなりました。薬味をたっぷりのせて、冷たいつゆにくぐらせていただく一口は、体にも心にもじんわりと染み渡るようで、自然とその味わいが思い浮かびます。お蕎麦を想像をしていると、家に「これぞ」というそば猪口がないことに気づき、探してみることにしました。

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胡椒好きの手が生んだ、香りの道具
チャノマ

胡椒好きの手が生んだ、香りの道具

ただそこにあるだけで美しく、暮らしの風景にすっと溶け込む、木製のスパイスミル。 こちらは、長野県大町市を拠点に活動する、内山翔平さん・未来さんご夫妻の工房「木工ヤマニ」が手がけたスパイスミルです。「ペッパーミル」と「ソルトミル」の2タイプがあり、ユニークなフォルムだけでなく、手にしたときの使い心地も格別。ひときわ存在感を放つ逸品です。

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木村硝子店 アメノイエ
チャノマ ナカマイリ

自由な一杯を、好きなままに

少し前からナチュラルワインにすっかり魅了されている私。家でも嗜みたくて木村硝子のワイングラスを新調して以来、さまざまなシーンで活用しています。 木村硝子店は、創業100年を超える老舗。創業当初から、洗練された普遍的な美しさを感じさせる製品をつくり続けています。今回は、その中でも国内でハンドメイドで制作されたグラスたちをご紹介します。

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JINSUI 人水 アメノイエ
チャノマ ナカマイリ

空間になじむJINSUIでちいさなひとときを

中世から現在まで続く六古窯の中で、最も長い歴史を目指して常滑。その常滑で100年以上生産を続けている窯元が「人水」です。 常滑市は急須の生産日本一として知られ、その緻密な技術を誇ります。「人水」の急須は一つ一つ手作業で作る伝統的な技法を守りながらも、現代のライフスタイルに合わせます洗練されたデザインが特徴で、どんなシーンにも取り入れやすいです。 「人水」は、江戸時代の1800年頃に釜屋として創業。現在の当主である渡邉さんの祖父の代からは、陶器の製造から急須作りへと転換されました。急須をより魅力的なものにし、多くの人々にその魅力を伝えたいという思いで制作に取り組んでいます。

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カネダイ陶器×アメノイエ
キセツ ダイドコロ チャノマ

寒い冬の味方、ほったらかしで素材を活かす

年が明け、早くも1月が終わろうとしています。先日1月7日の朝食には、おろしたての行平鍋の目止めもかねて、七草粥をいただき一年の無病息災を願いました。春の七草を刻んで炊き上げたお粥は、シンプルながらも体を優しく包み込む味わいです。お正月のご馳走で少し疲れた胃を整え、心もリセットできるこの習慣がとても好きです。カネダイ陶器さんの行平鍋は、お粥以外にも使用でき、特にこの季節に役立ってくれます。まだまだ寒さが続きますが、季節の食材を楽しみながら、心も体も健やかに過ごしていきましょう。

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遊びごごろのある木のぬくもりを
チャノマ ナカマイリ

遊びごごろのある木のぬくもりを

朝食の時間には必ずと言って良いほど登場する、渡邊浩幸さんの作品。ひとつひとつ丁寧に手で彫られた木のぬくもりを感じる渡邊浩幸さんのトレー。 小料理を複数盛り付けたりパンをその場でカットしてそのまま食べたりと、実用性がありながら自然が生み出した美しさや、さらっとした木肌の手触りに気品さも兼ね備えています。天然木のみを使用し、異なる木材を組み合わせて模様を作り出す寄木細工でできており、その時にしか出せない線や木の風合いを大切にしているといいます。 使い手に寄り添い普通の日常を特別にしてくれる、そんな想像力豊かな渡邊さんの職人としての技術と想いが伝わる作品だからこそ、こちらの気持ちを汲み取ってくれているような、どこかほっとする作品です。

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