キソ
少し前からナチュラルワインにすっかり魅了されている私。
家でも嗜みたくて木村硝子のワイングラスを新調して以来、さまざまなシーンで活用しています。
木村硝子店は、創業100年を超える老舗。
創業当初から、洗練された普遍的な美しさを感じさせる製品をつくり続けています。
今回は、その中でも国内でハンドメイドで制作されたグラスたちをご紹介します。
こちらの「キソ」はオーソドックスなボウル形状をしており、ワインの種類を問わず使用できる点が魅力。
週末には、山一のせいろで蒸した料理のお供に、オレンジワインを入れて愉しみました。
焼売のぎゅっと詰まった旨みや季節野菜の甘さは、すっきりとした味わいのワインと相性抜群。
背が低いデザインのため、肩ひじ張ることなく、お家でのカジュアルな雰囲気にぴったりと溶け込んでくれました。
タテヤマ
「タテヤマ」で飲むビールは、ほんの少し上品な味わいに。
瓶や缶、キンキンに冷えたビールグラスで飲むのも良いですが、このグラスを使うことで、普段とはひと味違う上質な食卓が演出されます。
また、熟練した職人の技術によって作られた薄口グラスは、口当たりが驚くほど滑らか。
そのおかげで、ビール本来の味わいがぼやけることなく、軽やかな飲み心地とともに香りが引き立ちます。
最近はクラフトビールにもハマっていて、その繊細な香りをじっくり楽しむためにも、このグラスは欠かせません。
ぺあ
「ぺあ」は、友人が遊びに来た際のデザート用グラスとして使用しました。
残りわずかとなった冬の旬を逃さないよう、近所の果物屋さんで買った苺をふんだんに使ったパフェを。
ステムが短く、ボウル部分が大きめのフォルムは、柔らかい印象を感じさせます。
また、軽やかながらも安定感があり、たっぷりの具材や層を重ねても安心して使えます。
緩やかな曲線が生み出す輪郭が、素材の魅力をより優しく引き立ててくれました。
ろーたす
何を入れても絵になる、シンプルでカジュアルに使えるゴブレット「ろーたす」には珈琲ゼリーを。
直線的なフォルムにステムが加わることで、端正さと愛らしさを兼ね備えたデザインです。
ガラスの透明感が、珈琲ゼリーの艶やかな輝きや質感を引き立ててくれます。
いつもの珈琲を少しだけ特別に仕立てた珈琲ゼリー。
読書を楽しむくつろぎの瞬間が、ちょっとした贅沢に変わりますね。
味わいの幅を、グラス一つで
今回ご紹介した木村硝子のグラスに共通する、装飾のない潔い美しさ。
気軽に贅沢さを味わいたいときに、ぴったりの存在です。
テーブルに並べるだけで、どこか特別な雰囲気を創り出す不思議な魅力をもっています。
ワインの果実はふわりと香り、ビールの泡は軽やかに踊り、デザートの甘さはやさしくほどけていく。
どんなシーンにも寄り添う万能さが、毎日の食卓を自在に彩ってくれます。
それぞれが持つ親しみやすい個性に、次はどんな使い方をしようかと想像が膨らみますね。
皆さんも、その情景を思い浮かべながら、ぜひ手に取って実感してみてください。