
からだを想う、私の新しい温活。
この数日で、ぐっと寒さが増してきました。つい先週までは日中に汗ばむこともあったのに、今はもう冬の気配。曇り空にひんやりとした風が混じる午後、友人とお茶をしていたときのこと。「冷えは大敵だから、私は一年中腹巻をしているの」と話す彼女の言葉がきっかけで、私も“身につける温活”をはじめることにしました。
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こちらは、福井県越前市の伝統工芸士・戸谷祐次さんのペティナイフ(巴刃)。
戸谷さんが大切にされているという、「現代の生活に馴染むミニマルで静かなたたずまい」「越前打刃物ならではの軽やかさ」「どんな料理にも寄り添う使いやすさ」。
江口海里さんが担当されたデザインは素朴なつくりで手にしっくりと馴染み、どんな食材もスッと切れる心地よさには、基本の包丁として長く寄り添ってほしいという想いが感じられます。
研ぎ直しのサービスもあるので、使い続ける安心感も。
無駄のない美しい佇まいの包丁を手に、「これからよろしくね」と、思わず呟いてしまうような、そんな逸品です。
>癶 -HATSU-
三徳 ウォルナット 八角
巴刃 ウォルナット 八角
「HATSU」がモチーフに掲げる「癶(はつがしら)」という部首には、
「何かをスタートさせる時に両足をそろえて立つ」という意味が込められてるそうです。
使い手が包丁を手に取った瞬間に、「料理」という物語がはじまる。
越前打刃物という伝統工芸をより多くの人に知ってもらうという戸谷さんの新たな挑戦もはじまる。
さまざまな「はじまり」への想いを込めた「癶」を冠したこの包丁は、友人のお祝い事や引っ越しなど、何かがスタートするタイミングにぴったりで、贈り物としても手に取ってみたくなりますね。
小三徳とペティナイフのいいとこ取りをしたミニ包丁「巴刃(ともえは)」。
「2つの特性を等しく持つもの」という意味で、小三徳包丁のしっかりとした切れ味をベースに、ペティナイフの小回りの良さが取り入れられています。
刃幅が先端に向けて細くなっている形状は大きな食材も安定してカットでき、飾り切りや皮むきにも対応可能な、小三徳とペティナイフのハイブリッドです。
越前打刃物らしく軽量でコンパクトながら、力が入れやすく、一本あればさまざまな場面で便利です。
実際にオレンジやキウイの皮を剥く際、刃元に指を掛けたり、しっかり握っても安定して手にフィットするため、自在かつスムーズに扱え、薄く剥くことができ、ストレスなく使用できます。
また、皮むきだけでなく、きゅうりやミニトマトなどの小ぶりな食材をカットする際にも活躍する場面が多いです。
戸谷さんは、両刃包丁をはじめとするさまざまな刃物の研ぎ仕上げや研ぎ直しを手がける「研ぎ師」として、タケフナイフビレッジにて日々刃物を作り続けています。
タケフナイフビレッジについては、「ヒビノコト」に詳しく載せています。
生まれたときから身近にあった家業を受け継ぎ、新たに「Sharpening four」を設立し、2023年、自身の想いを込めたブランド「癶(HATSU)」を立ち上げました。
戸谷さんにとって、刃物や包丁は、そのものを通して世界中の人々と関わり、仲間たちと共に仕事をしたり、地域や産地でのものづくりの可能性や夢を与えてくれる存在だと言います。
包丁は単なる道具ではなく、同じ志を持つ人々との繋がりや産地の発展、未来に新しい価値を生み出してくれる、戸谷さんの想いが込められた賜物。
戸谷さんが私たち使い手と横並びになってものづくりに携わる姿勢や、包丁を極め、身の周りの環境に妥協せず向き合い続けるからこそ、本質的なものを生み出し続けているのだとおもいます。
巡っていく季節に合わせて自分の中で感じる暮らしの変化も楽しみたい。
例えば、「今日はちょっと本格的な料理に挑戦してみよう!」という気分の日。
癶の包丁を使うことで、食材の断面から余計な水分や旨みが流れ出るのを防ぎ、味や食感をより良い状態に保つことができ、料理の仕上がりや食べたときの満足感が大きく向上するような気がします。
もちろん日常使いにも使用しますが、立派な魚を見て捌いてみたいとおもったり、見たことのない野菜に出会ったときなど、調理が難しそうと思いながらも少しわくわくするもの。
皆さんも、癶の包丁を通して、普段とは違うレシピに挑戦し、その瞬間の食材を主役にした献立を組んで、今までにない新しさを生活に取り入れてはいかがでしょうか。
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【お手入れについて】
研ぎ直し・修理のサービスも承っております。
お問い合わせはこちらまで
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作り手 :戸谷 祐次 / 福井県越前市
デザイン:江口海里
素材
刃:VG7
ハンドル:ウォルナット(バフ仕上げ)
サイズ:約W255×D40×H18mm 刃渡130mm
電子レンジ:×
食器洗浄機:×
・冷凍したもの、骨付き魚や肉には使用しないでください。 切る途中で包丁をねじったりしないでください。刃が欠ける恐れがあります。
・包丁を火で加熱しないでください。 電子レンジ、オーブン等の使用はおやめください。
・まな板や材料が安定した状態で包丁を使用してください。 また油や洗剤などで手が滑る状態で使用しないでください。手を切る恐れがあります。
・長時間の浸水はおやめください。 木地と塗膜の間やちょっとした塗膜のヒビに水が入るとそこから剥離します。濡れた手で握るなど普通の調理のシーンにありうる程度の水分でしたら大丈夫ですが、水を張った桶に長時間浸けておくなどの行為はおやめください。
・使用後は乾いた布で水気をふき取ってください。
・食洗機・乾燥機はお使いいただけません。 柔らかいスポンジに中性洗剤をつけて洗ってください。 スポンジの荒い面やタワシでこするとキズが入ります。
1件につき390円(税込)でラッピングを承っております。
各商品ページのカートボタンの下にある「ラッピングを希望しますか?」チェック欄からご指定ください。
複数のおしなものをお選びいただいた場合で、それぞれ個別にお包みをご希望の際は、必要な数のラッピングを一緒にご購入ください。
おまとめでの包装をご希望の際は、カート内の備考欄にその旨をご記入いただければ対応いたします。
原則としてご注文受付後、7日以内に発送いたします。
おしなもの発送時に当店よりメールにてご連絡いたします。
※一決済につき一梱包での発送となります。
システム上、ご注文後の発送のおまとめは対応いたしかねます旨ご了承ください。
ご配送日時のご希望がございます場合は、カート画面のメモ欄にその旨ご記載くださいますようお願いいたします。
癶 -HATSU- 巴刃 ウォルナット 八角
この数日で、ぐっと寒さが増してきました。つい先週までは日中に汗ばむこともあったのに、今はもう冬の気配。曇り空にひんやりとした風が混じる午後、友人とお茶をしていたときのこと。「冷えは大敵だから、私は一年中腹巻をしているの」と話す彼女の言葉がきっかけで、私も“身につける温活”をはじめることにしました。
ようやく秋らしい空気になりましたね。昼間の陽ざしはやわらかく、朝晩は少しひんやり。そんな“温度のゆらぎ”が心地よくて、歩いているだけで気分が晴れます。この季節になると、あたたかい飲みものが恋しくなります。コーヒーやカモミールティーを淹れて、湯気を眺めながらぼんやり過ごす時間。そんなひとときに欠かせないのが、オキニイリのマグカップです。
雨にぬれたアジサイ、しっとりと光る石畳、そして水盤に広がる静かな波紋──引っ越してきたあの日、神楽坂で出会ったその風景は、今も胸の奥に鮮やかに息づいています。その記憶が、いま紙の上でやさしい線となり、オクリモノを包むかたちへと姿を変えています。