朝窓を開けて部屋の換気をしていると、ひんやりと清々しく澄んだ風が入ってくるようになりました。
いよいよ本格的な冬に入り、今年も終わりに近づいているのだなと実感します。
お家から一歩外に出ると、勇ましさすら感じるような寒さはお日様の光の柔らかさをより一層際立たせ、四季のある日本だからこその醍醐味として私の身体だけでなく心にまですっと入ってきます。
先日、大先輩である山口繭子さんをお招きしてホームパーティを開催しました。
皆で同じ食卓を囲むことでしか得られない充実感。
恍惚としながら後片付けをしている自分に気づくと、開催してよかったと改めて思いました。
だからこそこれからの年末年始、特にクリスマスは共有する喜びを大事に、大切な人たちと過ごしたいものです。
浮足立ちそうになる気持ちを抑えながら、クリスマスに向けて動きだします。
準備まで楽しいと思えるのは、冬の祭典の魔法なのでしょうか。
何日も前からその日のためにメニューを考えて、自分のお気に入りのものを使ってテーブルを装飾する。
めくるめく特別な1日にするには、いつもの日常からの段取りが欠かせません。
最近アメノイエに仲間入りした佐藤朱理さんの作品は、このクリスマスのためと言っても過言ではありません。
やさしい雰囲気と質感でありながらユニークで存在感があり、どんなシチュエーションにも馴染んでくれます。
いつもより豪華なクリスマスのお料理たちを引き立ててくれるので、是非取り入れたいお品です。
陶板は、サイズ感が使いやすく陶器の親近感と高級感の絶妙なバランスに魅せられ、シュトーレンを盛るお皿として使用しました。
クリスマスや記念日などには、ホールケーキや焼き菓子を置くと、取り皿との差別化ができて、使いやすいかもしれません。
普段はお料理だけでなく、アクセサリーなどの小物置きや、一輪挿しなどの花器の受け台として、アートとして壁に飾ってもシンプルですが静かに目を引くような存在でいてくれます。
しっかりと実用性があるのも嬉しい点ですね。
佐藤朱理さんといえば、唯一無二の佇まいを持つマグカップ。
冬にはあたたかい飲み物を飲む機会が増えた分、たっぷり入り、余裕のある持ち手部分は四本指すべて入るため、手に取ったときの安定感があり、つい出番が多くなります。
高さもあるので、花器としても取り入れやすく、今の時期だと、ポインセチアやヘリクリサムなどを生けても、季節を感じられて素敵です。
触れた瞬間安心するようなさらっとした土の質感と、今にも動き出しそうな繊細で儚さのある立体的な絵付け、素朴さの中にも独自に調合した楽焼釉による目新しい表情が愛おしさを持ち合わせています。
一つひとつ、貫入の入り方や素材のレイヤーの違いも特徴的で、奥行きを感じさせる作品です。
陶器でアクセサリーを製作していらっしゃるということも納得の、他にはない淡く柔らかい印象と、シンプルな形でありながら実物を手にしたときの高揚感。
私は今年頑張った自分へのご褒美にと思い手にしましたが、大切なひとへ日頃の感謝を込めて、ささやかなクリスマスプレゼントとしてお渡ししても喜んでもらえそうですね。
手にしたときの心躍る瞬間は格別ですよ。
緩やかな曲線と立体感のあるボウルは、雪白、淡泊、墨の３色展開。
器としての機能美だけでなく、どんな料理も見栄えを格別にしてくれる贅沢感があります。
ボウルは深さがあるため、和・洋・中問わず、メインのおかずはもちろん、大きさのある果物や、スープやシチュー、サラダなどの具材を混ぜたいお料理にも向いています。
この時期であれば、おでんやポトフなども良いですね。
ふわっと広がる出汁の香りや、それぞれの食材の旨味が凝縮されたスープの香りが食欲をそそり、寒さを和らげ身体の芯までぽかぽかにしてくれること間違いなしです。
カップは、最近気温も低くなったので、ほっと一息つきたいときのスープカップとして使用することが多いです。
小鉢やデザートカップとしても、ペン立てのような収納容器の代わりにもなりそう。
どこに置いても素敵なお部屋になりそうで、想像がどんどん膨らんでいきます。
何かと甘いものを欲しがちな今の季節。
ホットチョコレートやココア、ホットワインなどをいれて、慌ただしい師走からほっと一息、心地の良いリラックスタイムにしたいですね。
佐藤朱理さんの作品は、どんな風景にも調和するような、それでいて落ち葉の中から明るい色の木の実を発見したような気持にもなり、不思議な安堵感があります。
皆さんも、ほのかに冬の気配を感じる今、そんなお気に入りのものたちに囲まれて、大切な方たちとクリスマスを分かち合う冬支度を始めてみてはいかがでしょうか。
Have a wonderful holiday season!
