野鍛冶やまご アメノイエ

鉄のフライパンでつくる旅の思い出

先日、私は久しぶりに沖縄を訪れました。
エメラルドグリーンの海、真っ青な空。
どこを見ても心癒される風景に囲まれて、現地の方々の温かさに触れる。
仕事や家事に追われないゆったりした時間は、代えがたいひと時でした。

沖縄では現地の名物をたくさん食べてきましたが、中でもゴーヤチャンプルが大好物です。
近所のスーパーでも食材を手軽に手に入れられるし、ゴーヤに含まれるビタミンCや食物繊維が豊富だと知り、夏バテ気味の自分にちょうどよいソウルフードなのです。

旅の思い出を込めて、今回は鉄のフライパンを使って再現してみようと思います。

近藤製作所の鉄製フライパン

私が愛用しているのは、150年続く新潟県三条市の鍛冶職人近藤製作所が手掛ける鉄製フライパン「野鍛冶やまご」。

野鍛冶とは、包丁から農具まで道具全般をお客様の要望に合わせて作る職人のこと。近藤製作所も創業当時から農家の近くにお店を構え、使う人の要望に合わせ鍋や包丁、鍬などを作っていたそうです。

鉄のフライパンと言えば厚みがあり重たいイメージがありましたが、はじめて「野鍛冶やまごのフライパン」を手に取った時にはその軽さに驚きました。
女性でも片手で持てるこのフライパンはまさに私がずっと探し求めていたもので、野鍛冶としてのものづくりのDNAが感じられます。

≫野鍛冶やまごの鉄製フライパンはこちらから

優れた熱伝導で料理の質を向上

ずっと探し求めていた鉄のフライパン。実際に使ってみると熱が伝わりやすく均一に火入れができるため、私の料理の腕が簡単にぐぐっと上がりました。

世の中には様々な鉄のフライパンがありますが、やまごの鉄製フライパンは程よい深さがあります。炒め料理だけでなく、ちょっとした揚げ物にもつかえる万能なサイズ感なので、とても気に入っています。

皆さんも料理の質を高め健康的な食生活を送るために、鉄のフライパンを選んでみてはいかがでしょうか。
毎日の料理がさらに楽しく、美味しくなりますよ。

ゴーヤチャンプルは健康効果が高い沖縄料理の代表です。

年齢と共に健康への興味関心が強まる私は、これを機にゴーヤに含まれる成分を調べてみました。
ゴーヤにはビタミンCや食物繊維が豊富で、免疫力を高めたり、腸内環境を整えたりしてくれる効果があるそう。
夏バテ防止にぴったりですね。

今回は島豆腐ではなく木綿豆腐を使いました。豆腐はしっかり水分を抜き、表面をカリッと焼きます。

女性の強い味方の豆腐。豆腐に含まれるイソフラボンは美肌の効果もあるようで、毎日浴びる夏の日差しで蓄積された肌ダメージを軽減してくれそうです。

塩で下味をつけた豚肉を炒めます。

豚肉といえば、沖縄は他の県では味わえないような豚肉を使った料理や、食べ方があることを旅行中に知りました。
気になって調べたところ、沖縄県が琉球王国だったころ、地元で採れる食材を活用し、健康志向の料理として重宝されていました。
特に豚肉は重要な食材であり、あらゆる部位が利用されていたようです。
現在の沖縄でも、豚肉を使った料理は多く、鳴き声以外は全部食べる、とも言われています。

そんな豚肉には、疲労回復につながるビタミンB₁が豊富に含まれています。
ゴーヤと合わせることで夏バテ防止の強い味方だと言えますね。

カットしたゴーヤともやしを炒めて、最後に全ての食材をサッと炒めて完成です。
それぞれの食材を別々に炒めることで水っぽくならず、食材の旨味が引き立ちますよ。

鉄フライパンの最大の魅力は高温を保ちながら短時間で調理できることです。
お料理上手な友人がよく口にしているのは「野菜をシャキッとさせたいなら強火で一気に炒めるのがポイント」とのこと。
その言葉のとおり、短時間で炒めたゴーヤはみずみずしい食感を保ちながらふっくらと仕上げることができました。

弱火で炒め続けると水分が出てしまいシナシナな触感になるので注意しています。
食材の風味が最大限に引き出されているからか、少しだけ思い出の味に近づけた気がします。

今回は沖縄で食べた味を再現してみましたが、タイ風のゴーヤチャンプルもおいしいですよね。ナンプラーやパクチーが加わり、エスニックな香りと独特の風味がゴーヤの苦味と絶妙にマッチしています。食べたことがないという方は是非試してみてください。

皆さまにも沖縄の美しい海の写真をおすそ分け。

自然の美しさに包まれたこの景色を見ていると、忙しい日常の喧騒が遠のき、心が癒されるようです。渡嘉敷島の展望台からのこの眺めは、まさに心のオアシス。

旅先で知った料理を家で頂くのは私の趣味のひとつ。
また別のコラムでも美味しいローカルフードをご紹介しますね。

今度は鉄のフライパンを使って何を作ろうかな。