
あたたかい飲みものが恋しくなる季節に。
ようやく秋らしい空気になりましたね。昼間の陽ざしはやわらかく、朝晩は少しひんやり。そんな“温度のゆらぎ”が心地よくて、歩いているだけで気分が晴れます。この季節になると、あたたかい飲みものが恋しくなります。コーヒーやカモミールティーを淹れて、湯気を眺めながらぼんやり過ごす時間。そんなひとときに欠かせないのが、オキニイリのマグカップです。
在庫取り置きの表示がロードできない
まだら模様が印象的な庵治石を使ったこちらのブックエンド「ROCK END」。
自然のままの岩の表情と、丁寧に磨かれた真っ直ぐな断面とのコントラストが、なんとも印象的です。
このプロダクトは、庵治石(あじいし)を使用した美しいデザインインテリアブランド「AJI PROJECT」によるもの。
庵治石とは、香川県高松市の牟礼町と庵治町にまたがる五剣山の岩壁から採掘される、高級な花崗岩のことです。
その魅力をより多くの人に届けたいという思いから、2012年に地元の石工職人13名と商工会の有志によりブランドが立ち上げられました。
庵治石は、400年以上にわたり伝統的に建材や石像に用いられてきた歴史ある石材。
AJI PROJECTでは、その自然な形と質感を活かしながら、現代の暮らしに寄り添うデザインへと昇華させています。
庵治石に含まれる鉱物は結晶が小さく、その粒の大きさによって「細目(こまめ)」と「中目(ちゅうめ)」に分類されます。
また、鉄分を多く含んだ茶系色のものは、産地で「サビ石」と呼ばれています。
左下の細目はきめ細やかな地肌が特徴で、丁寧に研磨すると二重のかすり模様のような美しい表情が現れます。
右下の中目は庵治石の主成分のひとつである黒雲母の粒が小さく、細目に比べてやや白く見えるのが特徴です。
中央上のサビ石は、古くから庭園用として使われてきましたが、近年では建築用材としても注目されているそうです。
茶系の「サビ色」からその名が付き、時を重ねることでより深みを増し、自然肌の美しさが癒しの効果をもたらしてくれるというので驚きです。
庵治石は花崗岩の一種ですが、きめ細やかな結晶の美しさから「花崗岩のダイヤモンド」とも呼ばれているそうです。
また、庵治石は硬度が高く、風化にも強いのが特徴。
細かな結晶の結びつきが強いため、他の石では真似できないような繊細な細工を施すことができるといいます。
こちらのロックエンドは、その特性を活かし、一つの石を二つに割ったデザイン。
本に接する面は、本を傷めないように磨きの加工をし、底面には滑り止めとして目立たないクリアゴムが取り付けられ、機能性も兼ね備えています。
ヴィンテージ家具とも相性が良く、こっくりとした黒の棚が石の質感や重厚感を一層引き立てます。
モダンな雰囲気を演出し、和洋を問わず上品なアクセントを加えてくれますね。
AJI PROJECTの商品は、庵治石の素材感を大切にし、石の居場所を考えながら開発を心がけているそうです。
一見異質なようで、まるで昔からそこにあったかのように不思議とさまざまな空間に自然と溶け込んでくれます。
庵治石の産地は石の産業が栄えた地として歴史が長く、職人たちの高い技術でも知られています。
ここでは、割る、掘る、磨くなど、各専門の職人が分業制で作業を行っています。
それぞれの職人が得意な技を活かし、採石から加工までの工程を一つ一つ経て、ひとつの商品が生み出されているそうです。
大地が育んだエネルギーを放つ石という自然の素材を扱う中で、庵治石ならではの風合いを活かし、繊細で卓越したクオリティを誇るAJI PROJECTのアイテムたち。
部屋のどこに飾ろうかと考える時間も、最近の愉しみの一つです。
作り手 :AJI PROJECT /香川県高松市
素材:庵治石
サイズ:約 W150 ×D80 ×H150 mm
・自然素材を用いて手作業でつくられているため、かたち、色やサイズには個体差が見られる場合があります。
1件につき390円(税込)でラッピングを承っております。
各商品ページのカートボタンの下にある「ラッピングを希望しますか?」チェック欄からご指定ください。
複数のおしなものをお選びいただいた場合で、それぞれ個別にお包みをご希望の際は、必要な数のラッピングを一緒にご購入ください。
おまとめでの包装をご希望の際は、カート内の備考欄にその旨をご記入いただければ対応いたします。
原則としてご注文受付後、7日以内に発送いたします。
おしなもの発送時に当店よりメールにてご連絡いたします。
※一決済につき一梱包での発送となります。
システム上、ご注文後の発送のおまとめは対応いたしかねます旨ご了承ください。
ご配送日時のご希望がございます場合は、カート画面のメモ欄にその旨ご記載くださいますようお願いいたします。
AJI PROJECT RS - ROCK END / L / sabi
ようやく秋らしい空気になりましたね。昼間の陽ざしはやわらかく、朝晩は少しひんやり。そんな“温度のゆらぎ”が心地よくて、歩いているだけで気分が晴れます。この季節になると、あたたかい飲みものが恋しくなります。コーヒーやカモミールティーを淹れて、湯気を眺めながらぼんやり過ごす時間。そんなひとときに欠かせないのが、オキニイリのマグカップです。
雨にぬれたアジサイ、しっとりと光る石畳、そして水盤に広がる静かな波紋──引っ越してきたあの日、神楽坂で出会ったその風景は、今も胸の奥に鮮やかに息づいています。その記憶が、いま紙の上でやさしい線となり、オクリモノを包むかたちへと姿を変えています。
はじめて手にした「かいらぎ」のうつわに、心を奪われたあの日。釉薬のちぢれが生む景色は、光や角度によってゆらぎ、ひとつとして同じ姿はありません。その印象は時を経ても消えることなく、暮らしの中で折にふれてよみがえります。もう一度その景色に会いたくて、兵山窯を訪ね、アメノイエのためにお茶碗とどんぶりを作っていただきました。かいらぎと錆巻き、ふたつの表情が、これからの食卓を静かに彩ってくれることでしょう。