健やかな一年を願う七草粥
日常へ戻る合図 お正月の賑わいがひと段落し、 家の中にも「いつもの時間」が戻ってくる頃。一月七日の朝は、七草粥を炊くことから始まります。 無病息災を願う、年はじめの習わし。ご馳走続きで少し重たくなっていた身体を休め、これから始まる一年を健やかに過ごすための、大切な区切りです。 どこか浮き足立っていた気持ちが、七草粥と向き合ううちに、少しずつ地に戻っていく。 背筋をしゃんと伸ばし、あらためて年の始まりに立つような朝です。 知ることで深まる冬の滋味 せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。 名前はようやく覚えましたが、意外と見分けが難しくて。「これは……なずな、かな?」そんなやり取りを、毎年パートナーと交わしている気がします。 どれがどの葉もので、どんな効能があるのか。 シンプルな料理だからこそ、ひとつひとつの意味をきちんと理解してからいただきたい。パッケージのイラストと照らし合わせたり、ネットで検索してみたり。 ちゃんと「知る」というひと手間を経てから口にすることで、七草粥はただの習慣ではなく、自分の中にしっくりと残る一膳になる気がするのです。 お粥を炊く お粥を炊く日は、自然とカネダイの行平鍋に手が伸びます。二人分がちょうどよく収まるサイズ感で、熱をじんわり通すその性質も、お粥を炊くのにぴったり。 昆布で出汁をとり、お米を入れて火にかけます。 強く沸かさず、鍋の中の音に耳を澄ませながら、その間に七草の下ごしらえをします。 ほどなくしてお粥が炊き上がったら、火を止め、下茹でして刻んだ七草と、ひとつまみの塩を加え、やさしく混ぜ合わせたら完成です。 今年も健やかに過ごせますように あたたかいうちにいただきます。一口食べるたびに、温かさが身体中にじんわりと広がり、自然と気持ちもほぐれていきます。賑やかな食卓が続いていた今の身体には、この素朴でやさしい味わいが、一番の贅沢に感じられますね。 みなさんは、もう七草粥を召し上がりましたか。 旬の食材の力を借りながら、心と身体の調子をゆっくり整えていきたいですね。








