心待ちにしていた「木工ヤマニ」さんのミルが届きました。
箱を開けると、ふわっと広がる木の香りが漂い、幸せな気持ちに包まれます。
昨年とはまた異なる顔ぶれで、どの子も個性的でかわいいです。
そんなヤマニさんのミルたちを、今月31日(土)のオープンデイでお披露目いたします。
ひとつひとつ違う木目や手触り。
ぜひお手に取って、お気に入りの子を見つけにいらしてくださいね。
また、遠方の方にもご覧いただけるよう、同日18時よりオンラインにも並びます。
ぜひ覗いてみてください。
心待ちにしていた「木工ヤマニ」さんのミルが届きました。
箱を開けると、ふわっと広がる木の香りが漂い、幸せな気持ちに包まれます。
昨年とはまた異なる顔ぶれで、どの子も個性的でかわいいです。
そんなヤマニさんのミルたちを、今月31日(土)のオープンデイでお披露目いたします。
ひとつひとつ違う木目や手触り。
ぜひお手に取って、お気に入りの子を見つけにいらしてくださいね。
また、遠方の方にもご覧いただけるよう、同日18時よりオンラインにも並びます。
ぜひ覗いてみてください。
はじまりは、ひとつのガラス まるで水が流れる、その瞬間を閉じ込めたかのよう。 やわらかな曲線や溶け合う色彩は、今にも流れ出しそうな躍動感を宿しながら、不思議と凛とした静けさも感じさせます。 光を受けるたびに表情を変え、ふと視線を向けるたび、その美しさに思わず手を止め、見入ってしまう存在です。 出会いは約三年前。ふらりと立ち寄ったインテリアショップで見つけた、無骨でいてどこかやわらかなガラスの塊。その佇まいに心を奪われ、直感のままわが家へ迎えました。 本当の美しさに気づいたのは、自宅の窓辺で強い西日をたっぷりと受けたとき。光をまとったガラスは息をのむほど美しく、その瞬間からLANさんのガラスの虜になったことを今でもはっきりと覚えています。 その後、ご縁があってLANさんご本人とお会いする機会に恵まれました。お話ししてみると、お互い自然が大好きだということが分かり、すっかり意気投合。今では一緒に山へ出かける間柄になりました。 先日も、新緑が美しい八ヶ岳へ。ゆっくりと山道を歩きながら、ガラスづくりのことや作品に込める思い、これまで歩んできた道のりなど、いろいろなお話を聞かせていただきました。 歩幅を合わせながら聞いた、はじまりのこと LANさんがガラスの制作を始められてから、今年で約7年。 最初は前職のかたわら、バーナーを使って小さなアクセサリーを作るところからスタートし、その後吹きガラス(ブローワーク)を教わったことで、お香立てや一輪挿しといった、暮らしの中で使われる道具へと表現が広がっていったといいます。 「前職で培った色づくりや色の組み合わせの感覚は、現在の作品づくりにも活かされていると感じています」 そう語るLANさんの作品は、スモークグレーやダークブラウンなどが静かに混ざり合う、とてもシックで奥深い色合いが魅力です。 色彩がゆったりと溶け合い、たゆたうようなグラデーション。透き通るガラスの中に閉じ込められた小さな気泡すらも、光を受けて小さな粒のように輝いていて、眺めるたびに新しい表情に気づかされます。 偶然の揺らぎをそのまま愛おしむ 熱く溶けたガラスは、温度や時間、ほんの少しの手の力加減によって仕上がりが大きく変わる、とても繊細な素材です。 制作を始めた頃は、自分が思い描いた形を正確に表現することを意識していたというLANさん。けれど、日々ガラスと向き合うなかで、その姿勢は少しずつ変わっていったのだそうです。 「思い通りにならないことも多いですが、その難しさがあるからこそ新しい発見や学びがあり、制作を続ける面白さにつながっています。」 今では、ガラスが自然につくり出す揺らぎや、その時々に生まれる偶然の表情も、一つの個性として大切にしながら制作されているそうです。だからこそ、LANさんの作品には、どこか自然の流れをそのまま映したような、飾りすぎない美しさが宿っているのかもしれません。 アートのような佇まいと、日常の機能 「ご覧になる方それぞれが、自由に何かを感じたり、風景や記憶を重ね合わせたりしながら楽しんでいただけたら。」 作品をつくるうえで大切にされているのは、アートとしての表現と、暮らしの中で使う道具としての心地よさ。そのどちらかではなく、両方が自然に寄り添うことなのだそうです。 山道をゆっくり歩きながら、ものづくりのお話を聞き、その考え方に触れるほど、私はますますLANさんのガラスに惹かれていきました。 また新しい作品を迎えたいとお伝えすると、「もちろんです。」と笑顔で応えてくださったLANさん。それから数か月後、わが家へ届いたのは、私をイメージした色合いで仕上げてくださったお香立てと花器でした。初めてLANさんの作品に出会った三年前、心を奪われた静かな美しさはそのままに、今回の作品は、より有機的な曲線を描き、色彩もさらに豊かに重なり合っています。 ...
あらたなうつわとの出会い 土のうつわなのに、まるで石のよう。 初めて小原創太さんのうつわを目にしたとき、そんな感覚を覚えました。 きっかけは、知人が見せてくれた一枚のプレート。一枚一枚じっくり見比べると、青みの現れ方や炭の跡、貫入の表情は少しずつ異なり、それぞれが違う空気をまとっています。 ぜひわが家にも迎え入れたいと思ったのと同時に、「どのようにして、こんな奥行きのある表情が生まれるのだろう」という思いが募りました。作品そのものに惹かれたのはもちろんですが、それ以上に、その背景にあるものづくりを知りたくなったのです。 そんな思いから小原さんに連絡をし、先日、埼玉県所沢市にある工房を訪ねさせていただくことになりました。 静かな工房で 少し汗ばむ陽気の中、車を走らせて小原さんの工房へ向かいました。住宅街の一角に建つ、ご自宅兼工房。扉を開けると、まず目に飛び込んできたのは、棚に整然と並んだうつわたちです。 知人に見せてもらったあのプレートや、印象的な丸いカップ、凛とした佇まいの花器など。あの日、一目惚れした表情の作品たちがずらりと並んでいて、思わず心が躍ります。 温かく迎えてくださった小原さんは、とても穏やかで、言葉のひとつひとつから誠実な人柄が伝わってくる方でした。 棚のうつわを眺めていると、小原さんは愛おしそうに手に取りながら、それぞれの表情が生まれる背景を聞かせてくださいました。 土の色、釉薬の掛かり方、そして炭化の工程。さまざまな要素が重なり合うことで、奥行きのある表情が生まれるのだそうです。 同じ材料と工程でつくられたうつわであっても、並べて見比べると、ひとつとして同じ表情のものはありません。 工房へ来る前に感じていた「どうしてこんなに奥行きのある表情が生まれるのだろう」という疑問が、小原さんの言葉によって、少しずつほどけていくようでした。 土と向き合う時間 この日は、「たたら」という技法による制作工程の一部を見せていただけることになりました。 ろくろが回転する土から形をつくるのに対し、たたらは板状に伸ばした土を型に沿わせて成形していく技法。平らなうつわは一見するとつくりやすそうにも思えますが、実は焼成すると歪みが出やすく、思うような平らさに仕上げるのがとても難しいのだそうです。 まずは、「菊練り」と呼ばれる土を練る工程から。土の中の空気を抜きながら、硬さを均一に整えていきます。土の塊に体重をのせ、リズミカルに形を変えていく無駄のない動きに、思わず見入ってしまいます。 菊練りを終えて、ロケットのような形に整えられた土の塊。それを手で少しずつ押し潰すようにして、きれいな平たい円柱状へと伸ばしていきます。小原さんはその円柱状の土の左右に、細長い木製のプレートを何枚か重ねて置きました。そして、ピンと張った細い針金を並行に滑らせるように引き、均一な厚みに一枚ずつきれいにスライスしていきます。 本来なら、このスライスした土を仕立てるには、だれないように少し乾燥させる時間が必要なのだそうですが、この日は、あらかじめちょうどいい硬さになるまで乾燥させておいたものを別に用意してくださっていました。 ほどよく乾燥した土を、丸みを帯びた型の上にそっとのせます。回転する台の上で、手のひらを使って優しく、型に沿わせるように成形していく。 その手仕事によって、平らだった土の板が、みるみるうちにうつわの形へと整っていきます。流れるようにスムーズに見える工程ですが、焼き上がりまでには細やかな調整が欠かせません。歪みや割れを防ぐため、乾燥のタイミングを見極めながら、慎重に管理していくのだそうです。 特に大きな板皿は、三回目の「炭化焼成」のタイミングで割れてしまうことが多いといいます。...
節目に残したかったもの 神楽坂に引っ越してきて、あっという間に二年が経ちました。季節が巡るたび、各地の作り手を訪ね、そこで出会った道具たちを暮らしに迎えてきました。そんなご縁を重ねながら、暮らしが少しずつ豊かになっていったように思います。 食卓を彩るうつわ。毎日のように手に取る木の道具。部屋の片隅に置いているかご。 どれも、その道具を迎えた日の景色や、交わした言葉まで思い出させてくれる大切な存在です。 二周年という節目に、その時間を何かひとつ形に残したいと思い、ハンカチをつくることにしました。描いたのは、この二年間の暮らしの中で出会い、特に心に残っている道具たち。何度も手に取り、ともに時間を重ねてきたものだからこそ、それぞれにかけがえのない思い出が宿っています。 そんな二年分の「好き」を、一枚の布にぎゅっと詰め込みました。 ケンタくんが描いてくれた世界 イラストをお願いしたのは、以前、贈り物のための包装紙を描いてくれたケンタくんです。包装紙が出来上がったとき、「またいつか一緒に何かをつくれたら」と思っていたので、今回こうしてお願いできたことをとても嬉しく思っています。 描いてもらったのは、私たちが特に愛着を持って使い続けてきた暮らしの道具たち。「あのうつわも入れたい」「この家具も描いてほしい」と、一つひとつ選びながら、一緒に形にしていきました。 完成したイラストを見たとき、毎日のように使ってきた道具たちが一枚の絵になって並んでいることが、なんだか感慨深く、思わず見入ってしまいました。 ケンタくんらしい軽やかなタッチのなかに、ガラスのやわらかな透明感や、かごの繊細な編み目、それぞれの道具が持つ表情まで丁寧に描かれていて、「道具らしさ」がちゃんと伝わってきます。 見慣れた道具なのに、絵になるとまた違った魅力があって、広げるたびに嬉しい気持ちになる一枚です。 毎日使うものだから せっかくつくるなら、毎日気持ちよく使えるものにしたい。そんな思いから、製作はハンカチ専門店・OLD-FASHIONEDさんにお願いしました。 ハンカチは毎日持ち歩き、何気なく手に取る、とても身近な道具です。だからこそ、生地の風合いや縫製にもきちんとこだわりたいと思いました。たくさんの生地を見せていただく中で、一目見た瞬間、「これだ」と感じたのが、ほんのりと透け感のある上品な生地でした。軽やかでやわらかな風合いは、ケンタくんのイラストともよく馴染み、この一枚にぴったりでした。 縁には、「メロー巻き」を施しています。細い糸で丁寧に仕上げられた縁取りが、イラストをやさしく引き立て、このハンカチらしい軽やかな表情を添えてくれています。 暮らしの中で育つ一枚 新品のぱりっとした風合いも素敵ですが、何度も洗ううちに少しずつやわらかくなり、自分だけの一枚へと育っていく。その変化は、お気に入りのうつわや木の道具が、暮らしの時間とともに手に馴染んでいく感覚と、どこか似ているように思います。 バッグから取り出して手を拭いたり、お弁当を包んだり。ときには、かごにふわりとかけて目隠し代わりに使ってみたり。 小さな布ですが、暮らしの中では思っている以上に出番の多い道具です。気づけば何枚も集めてしまうのも、ハンカチの魅力のひとつ。 旅先で迎えた一枚や、大切な人から贈られた一枚は、引き出しを開けるたび、その頃の空気まで一緒によみがえらせてくれます。 このハンカチもまた、そんなふうに暮らしの時間を重ねながら、その人だけの一枚へと育っていってくれたら嬉しいです。 これから増えていく「好き」 二周年はひとつの節目ですが、新しい始まりでもあります。 この先も、新しい作り手とのご縁があり、心惹かれる道具と巡り合いながら、暮らしも少しずつ形を変えていくのでしょう。 これまでいただいたご縁を大切にしながら、この場所でまた新しい「好き」を重ね、これからも日々を紡いでいけたらと思っています。
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