花好きな母へ贈りたいもの

花に触れる母を想って

今年の母の日は5月10日。
カレンダーを眺めながら、そろそろ母の日の贈り物を考え始めます。

「いつもありがとう」のひと言は、いざ目の前にするとなんだか照れくさくて、うまく言えないもので。だからせめて、年に一度のこの日には、想いを贈り物に託したいなと思うのです。

母は花がとても好きで、庭先のプランターに季節の花を植えたり、習い事の生け花を飾ったり。 思い返せば、実家にはいつも当たり前のように植物の姿がありました。
花を慈しむ母の背中を見て育ったからか、私の暮らしのなかにも自然と花や緑がある。

今年は、そんな花好きな母の顔を思い浮かべながら、日々の風景に寄り添う花器を贈ろうかなと考えています。

 

挿すだけで美しく整う「3RD CERAMICS」

3RD CERAMICSの花器は、私の暮らしにも欠かせない道具のひとつ。 

全サイズを愛用していますが、どれも本当に使いやすくて、サイズ選びが難しいところです。枝ものも好きな母には、お花はもちろん、小ぶりな枝ものもしっかりと受け止めてくれるMサイズがいいかなと思っています。

この花器の何よりの魅力は、キュッと絞られた細い口元。 花や枝が散らばらず、挿すだけでスッといい感じの位置に収まってくれるのです。

手触りも心地よく、土の細かな粒子を感じる、焼き締めならではの質感。端正な佇まいは、季節や場所を選ばず、いつも凛とした存在感です。

 

光の移ろいを愉しむ「菊地大護さんの花器」

次に候補に浮かんだのは、菊地大護さんのガラスベース。 ほんのりと色づいた淡いピンク色のガラスと、ぷっくりとしたフォルムが印象的。 ただそこにあるだけで、周りの空気がふわりと柔らかくなります。

ガラス越しに透ける涼やかな水と、そこへすっと伸びる茎のラインまで美しくて。生けた植物たちもどこか心地よさそうで、のびのびと深呼吸しているように見えてきます。

朝の澄んだ光、夕方の傾いた日差し。 差し込む光の角度によって、透き通るガラスの表情や落ちる影も少しずつ変化していく。 花そのものだけでなく、時間ごとに移り変わる景色ごと楽しめるのも、この花器の大きな魅力です。

 

標本のように彩る「新見和也さんの花器」

最後は、新見さんの花器。 柔らかな曲線と、モダンな直線。その絶妙なバランスに、思わず目が留まります。 建築や日々の何気ないモノからインスピレーションを得ているという新見さんの作品は、多彩なカタチで私たちを楽しませてくれます。

木の台座にガラスの筒をすっぽりと被せるデザインは、まるでお気に入りの草花を閉じ込めた小さな植物標本のよう。 台座の木の色味によっても、ひとつひとつガラリと雰囲気が変わるから面白い。 明るく軽やかな色にするか、落ち着いた深みのある色にするか。実家の雰囲気や母の好みを思い浮かべながら選ぶ時間もまた楽しいものです。

 

花と器が紡ぐ、穏やかな時間を

今年の母の日。
季節のお花と一緒に、ずっと手元に残る花器を贈るのも素敵ですね。

花を選んだり、飾る場所を考えたり。
植物に触れる静かな時間のなかで、ふと私のことを思い出してもらえるような。
そんな温かな贈り物になったら嬉しいなと思います。

 

Mother's Day Gift